エゼキエル19章 エジプトの地へ引きずって行った

エゼ19:4「諸国の民はその獅子のうわさを聞いた。その獅子は彼らの落とし穴で捕らえられた。彼らは鉤でこれをエジプトの地へ引きずって行った」
エジプトに引きずって行かれた王はエホアハズです(2王23:34)。バビロンにひいて行かれた王は2人います(9)。エホヤキン(2王24:15)とゼデキヤです(2王25:6)。かわいそうなのはエホヤキムで、彼はエジプトからも朝貢するように要求され(2王23:35)、またバビロンからも攻められ仕えるようになります(2王24:1)。それは運の悪いことに、バビロンがエジプトを制圧するときに、王になったからです。ヨシヤ王以降4人の王が交代し、最後はゼデキヤでユダ国は滅亡します。4人のどの王も「主の目の前に悪を行なった」と書かれています(2王23:32、2王23:37、2王24:9、2王24:19)。エホアハズとエホヤキンにいたっては、両王ともわずか3か月の在位しかなかったのに、主に従うことが出来ませんでした。エゼキエルの預言によるならば「獲物を引き裂くことを習い、人を食べた(3)」とあります。実際に人を食べたかどうかはわかりませんが、エジプトはユダ国に対し、銀100タラントと金1タラントの科料を課しています(2王23:33)。そのために国民に相当の重税を課したことが書かれています(2王23:35)。このような圧政は人を苦しめ、あたかも人を食いつくす獅子のように例えたのかもしれません。