ケダルとハツォル

エレ49:28「バビロンの王ネブカデレザルが打ったケダルとハツォルの王国について。主はこう仰せられる。「さあ、ケダルへ攻め上り、東の人々を荒らせ」」
エジプト(46章)、ペリシテ(47章)、モアブ(48章)と続き、この章ではアモン(1)、エドム(7)、ダマスコ(23)、ケダルとハツォル、エラム(34)についての預言が書かれています。ケダルはイシュマエルの次男で(1歴1:29)、ハツォルはカナンの先住民の国です(士4:2)。ここにきてロトの子孫、エサウの子孫が挙げられ、加えてイシュマエルの子孫ケダルの民にも預言が及んでいます。ケダルは放牧民族で(イザ60:7)、天幕を張って移り住む生活をしていました(詩120:5)。そのような民族でさえ、今回のバビロニアの侵略の対象になると預言されているのです。ケダルはアラビヤ人の始祖とされており、現在のイスラエルアラブ諸国との争いの起源は創世記までさかのぼることになります。49章で近隣諸国のさばきの預言は終わりますが、50章ではバビロンのさばきが書かれています。合計8つの民族、国のさばきですが、モアブ、アモン、エラムについては回復されると明言しています。イスラエル12部族に加えて、ロトとエサウの子孫には主のあわれみが注がれる結果になっています。これらの血族もやはり主の民に数えられているのでしょうか?