創世記13章 主に対しては非常な罪人であった

創13:13「ところが、ソドムの人々はよこしまな者で、主に対しては非常な罪人であった」

ロトがなぜソドムを選んだのかはわかりませんが、移り住んで初めてソドムの邪悪さに気づいたと思われます。それは二人の使いがロトのもとに行き、ソドムの住人がロトの家を囲んだとき、「兄弟たちよ。どうか悪いことはしないでください(19:7)」という言葉に象徴されています。ロトは二人の使いに対して邪悪な思いがあることを知っていたために、二人を戸口に出さずにロトだけが外に出てうしろの戸を閉めたのです(19:6)。ソドムとゴモラの話はイエス様の会話の中にも登場し(マタ11:24)、パウロ、ペテロ、ユダの手紙の中にも語られているので、ソドムの町が滅びたことは相当にインパクトがあった事件だと思われます。聖書の中ではソドムとゴモラを含む5つの王たちが、ケドルラオメルに服従していましたが14年目に反乱を起こし戦います(14:5)。この際、ソドムが穴に落ちて負けそうになった中でロトが巻き込まれてしまいます(14:10-13)。アブラムはこれを聞きつけ、彼らを救いに出陣しケドルラオメルの軍を蹴散らします(14:14-17)。このときソドムの王はアブラムを知り、アブラムは自分の神のことを宣べ伝えますが、ソドムの王はアブラムの神のことなど耳を傾けることはありませんでした(14:21ー24)。