ヨセフを売ったのは

創45:5「今、私をここに売ったことで心を痛めたり、怒ったりしてはなりません。神はいのちを救うために、あなたがたより先に、私を遣わしてくださったのです」
ヨセフが牢獄にいるときに献酌官に自分の過去を説明するとき「さらわれた来た(40:15)」と言っています。しかし、ヨセフは実際には兄弟に売られたという理解でした。確かにユダは「ヨセフをイシュマエル人に売ろう(37:27)」と言い、兄弟たちも賛同しています。ところが聖書に書かれているのは「そのとき、ミデヤン人の商人が通りかかった。それで彼らはヨセフを穴から引き上げ、ヨセフを銀二十枚でイシュマエル人に売った(37:28)」というもので、この文面からするとミデヤン人がヨセフを見つけて、近くにいたイシュマエル人売ったことになっています。売ったのはミデヤン人で銀20枚を受け取ったのもミデヤン人です。兄弟たちはイシュマエル人を見かけたので当然ミデヤン人の一行も目にしたはずです。唯一ルベンだけはその場にいなかったようです(37:29)。どちらにしろたまたま実行犯にならなかっただけでルベンの除く残りの兄弟たちがミデヤン人がヨセフを売るのを止めなかったのは事実です。穴の近くでユダの「イシュマエル人に売ろう」という会話をヨセフは聞いていた可能性もあります。さて兄弟たちはヤコブに本当のことを話したのでしょうか?