主がモーセに命じられたとおり

レビ8:9「また、彼の頭にかぶり物をかぶらせ、さらにそのかぶり物の前面に、金の札すなわち聖別の記章をつけさせた。主がモーセに命じられたとおりである」
「主がモーセに命じられたとおりである」という定型の言い回しは、8章に5回(9,13,17、21,29)、9章に1回登場し(9:10)、さらに聖書全体では17回使われています。そのすべてが出エジプト39と40章、そしてレビ8,9章の中にあります。出エジプトではアロンの装束(出39:29,31)と天幕の組み立て(出40:19,21)、さらに聖所の中の器具と配置が(出40:23,25,27,29,32)、主の命じられたとおりだったと書かれています。そしてレビ8章では、実際のささげ物のやり方が命じられたとおりであるとあります。モーセシナイ山の上で主の命令をただ聞いただけでなく、心にしっかりと刻み覚えていました(出20-33章)。というのもモーセが筆記具を持っていたとも、何かにメモしたという記録はなく、唯一主が2枚の石板に十戒を書き記したことが聖 書に書かれています(出34:1)。モーセ5書がモーセによって書かれたことになっていますが、この5つの書簡の中に十戒を含む613の律法が記され、やがてイエス様の時代に大きく捻じ曲げられて人を生かすのではなく人を殺すようになってしまうのです。