兄弟愛と携挙

1テサ4:6「また、このようなことで、兄弟を踏みつけたり、欺いたりしないことです。なぜなら、主はこれらすべてのことについて正しくさばかれるからです。これは、私たちが前もってあなたがたに話し、きびしく警告しておいたところです」
兄弟愛はどの教会でも第一の課題ですが、テサロニケでは兄弟に対しての態度次第では厳しくさばかれることが書かれています。このような内容を書いているのに「あなたがたこそ、互いに愛し合うことを神から教えられた人たちだからです(9)」ともあります。テサロニケではさばきが厳しく教えられ、多くの経験から互いに愛し合うことを神から教えられたようです。主が教えるというのは、多くの経験を通して、という意味です。さらにテサロニケの人々は「眠った人々」を思い悲しんでいました。それはキリストの復活と、キリストを蘇らせた神の力をまだ信じ切れていない信仰がそこにあるかのようです。そこでパウロは究極の奥義「携挙」についてテサロニケの人々に教えています(16-17)。復活については触れる個所もありますが(1コリ15:42)、空中で主と出会うことが書かれているのはこの手紙だけです。愛し合うことを覚えても、死者が復活することを理解できていな いなら片手落ちです。もし、愛する人が死んでも、パウロの手紙にあるようにやがて主と出会い永遠に生きることをしる知るなら慰めになるでしょう(18)。