帰ってニネベに住んだ

イザ37:36「主の使いが出て行って、アッシリヤの陣営で、十八万五千人を打ち殺した。人々が翌朝早く起きて見ると、なんと、彼らはみな、死体となっていた」
セナケリブ王は、8年前にイスラエルを陥落しており(2王18:10)、今度はユダの番だと手ぐすねを引いていたと思います。それはソロモン時代からの黄金の都市エルサレムを手に入れるチャンスだったからです。すでにヒゼキヤは宝物倉にある銀を全部渡し(2王18;15)、本堂のとびらと柱の金までも渡しています(2王18:16)。もっと財宝があると考えるのは人の心理で、セナケリブはますますユダが欲しくなったはずです。18万5千がどれだけの軍勢だったかはわかりませんが、ヨナがニネベを救ったとき、ニネベの人口は12万だったと あります(ヨナ4:11)ので、かなりの兵士をユダに投入したのではないかと思われます。しかし、兵士を殺されたセナケリブは軍を立て直して再攻撃をせず、そのまま国に帰ってニネベに遷都したとあります(37)。軍力に余力がなかったのか、原因不明の兵士の死亡に恐れをなしたかはわかりませんが、主の力が働き、思い上がり、主をそしり、ののしった(23)セナケリブの心が折れたのは間違いないようです。