あなたがたはわたしの証人

イザ43:12「このわたしが、告げ、救い、聞かせたのだ。あなたがたのうちに、異なる神はなかった。だから、あなたがたはわたしの証人。―主の御告げ―わたしは神だ」
現代のユダヤ人の定義はユダヤ教を信じる人たちも含まれるので、ちょっと本筋からずれていると思いますが、ユダヤ戦争(AD72年)以降ヨーロッパに散らされたユダヤ人たちの迫害の歴史は、まさしく神を信じる民が存在していることの証拠です。ユダヤ人の特異な点は彼ら以外の民族は彼らに加わることができないということです。キリスト教のように誰でも信仰を持てば救われるというものとは違っています。「牛乳屋テヴィエ」(ミュージカル、屋根の上のバイオリン弾きのネタ本)という小説にはウクライナ(当時ポーランド領)に住むユダヤ人が自分たちの信仰を守りながら、いかにして隣人と付き合っていくかという苦悩を描いた作品です。中世以降ユダヤ人は金持ちだとされ、どの国でも金目当てでユダヤ人を受け入れ、返済に困ったら彼らを追放するということを繰り返してきました。彼らの選民意識は、他民族にとってはねた みの対象となり、煩わしいものだったのです。しかし、唯一の神を信仰する彼らの態度は、嫌われながらも逆に世界に神の存在を知らしめる結果となりました。