その日多くの国々が

ゼカ2:11「その日、多くの国々が主につき、彼らはわたしの民となり、わたしはあなたのただ中に住む。あなたは、万軍の主が私をあなたに遣わされたことを知ろう」
この章には「シオンの娘(10)」と「バビロンの娘(7)」という言葉が登場します。シオンの娘は神を信じる人々で、バビロンの娘はそれ以外の人たちのことです。異邦の娘たちにもシオンに逃れよ(7)、と書かれ、ゼカリヤの中にすでに異邦人に対する救いの預言が書かれています。そして「その日、多くの国々が主につき、彼らはわたしの民となり、わたしはあなたのただ中に住む」と続くのです。「彼らはわたしの民となり」は、ユダヤ人だけではない異邦人への語りかけです。「その日」は主が定められたある一日を指し、おそらく終わりの日だろうと推測されます。今はユダヤ教キリスト教と分かれていますが、主がユダヤ人を最後まで見捨てることはありません。キリストを認めないユダヤ人は今でもメシヤの出現を信じています。たとえ、そうであってもキリスト教の「主」とユダヤ教の「主」が違うわけではありません。「エルサレムとシオンをねたむほど愛した(1:14)」主は、終わりの日にはクリスチャンがうらやむほどにユダヤ人への愛を示されるのだと思います。