1歴代史4章 彼らシメオン族のうち

1歴4:42「また、彼らシメオン族のうち、五百人の人々が、イシュイの子ペラテヤ、ネアルヤ、レファヤ、ウジエルを彼らのかしらとして、セイル山に行った」
シメオンは相続地の割り当てのとき、二番くじを引き、かなり条件の良い土地がもらえるはずでした(ヨシュ19:1)。しかし、シメオンの土地はユダの割り当ての地から取られたとあります(ヨシュ19:9)。分裂する前のイスラエルは、ダンからベエルシェバという言葉を使い、北の端から南の端までという意味で使われていました(1サム3:20)。その南のベエル・シェバはユダの割り当て地にあり、シメオンの土地の隣にありました(28)。4章はユダの系図が書かれていますが、多くの名はこの歴代誌のみに登場する者です。それでも、ダビデだけがユダ族の象徴のように言われますが、士師のオテニエルや(13)、ヨシュアと偵察に行ったカレブなど(15)、ユダ族出身の有名な勇士の名を見つけることができます。そもそも創世記の時代にユダは、しばらく兄弟たちから離れていたことがあります(創38:1)。それは神から離れていた時期でもあり、長子エルの嫁タマルによって信仰を回復させた経緯があります(創38章)。彼女がユダに産んだペレツが、ユダの系図の最初に来ています(1)。ペレツもヤコブエサウのように双子であり、本来は二番目に生まれてくるはずだったのに、兄よりも先に生まれた不思議な子どもでした(創38:29)。