それが主によること

士14:4「彼の父と母は、それが主によることだとは知らなかった。主はペリシテ人と事を起こす機会を求めておられたからである。そのころはペリシテ人イスラエルを支配していた」
ペリシテ人と結婚することは、主の律法を守るイスラエル人としては受け入れがたいものです。マノアも「民全体のうちに、女がひとりもいないというのか(3)」といい、イスラエルに何十万といる女の中からでも選びようがあっただろうと不満気です。また「割礼を受けていないペリシテ人のうちから、妻を迎えるとは(3)」とも言い、よりによってイスラエルを苦しめるペリシテ人から(13:1)めとるのも理解不能のようです。しかし、聖書はこのことが主のご計画によるものだと伝えています。マノアと その妻は主のみ使いと出会ってサムソンが特別な存在だと知りつつも(13:18-20)、いざペリシテの妻をめとるとなると尻込みをしてしまうのです。サムソンは主の使いが伝えた通りに髪の毛を切らずにいました。それは両親が主のみ使いと出会ったあのことを忘れずにいたからです。できればサムソンが品行方正で、礼儀正しく、主の前にも人の前にも正しいものであればよかったのでしょう。しかし、主の選んだサムソンは乱暴で無礼、好色と三拍子そろった札付きだったのです。