また伸び始めた

士16:22「しかし、サムソンの頭の毛はそり落とされてから、また伸び始めた」
これはデリラのサムソンに対する愛情が少しでも残っていたからなのでしょうか?それともデリラはあくまでもビジネスライクにサムソンが弱くなったことをペリシテ人に告げ、銀を受け取ったら去って行ったのでしょうか(18)?とにかくデリラがサムソンの弱点が髪の毛にあることを告げる会話は聖書に残されていません。もう1つの可能性としては、ペリシテ人が安心して、髪の毛の力のことを忘れてしまったとも考えられます。もし、目をくりぬき、鎖につなげておけばもう安心だと気を抜いていたのなら、ペリシテ人の浅い考えが自らの滅びを招いたことになります。デリラがサムソンの弱点を告げたかどうかは聖書には書かれていませんが、サムソンの髪の毛が時間とともに伸び始め、神の力を取り戻したのは事実です。サムソンの最後は目の見えない自分の力ではどうすることもできないものでした。しかし、最後のサムソンの祈りに主はしっかりと答えられ、サムソンが殺したペリシテ人は「彼が生きている間に殺した者よりも多かった(30)」とあります。最後まで主はご自分の器を見守られるのです。