アブラハムへの聖なることば

詩105:42「これは主が、そのしもべアブラハムへの聖なることばを、覚えておられたからである」
ノアの洪水以降人の齢が120年に決められてから(創6:3)、そろそろ何百歳という年齢の人が少なくなってきたときアブラハムは誕生します。アブラハムセムの子孫でセムから数えて10代目になります(創11:26)。なぜ神は他の者ではなく、アブラハムに特別な契約を授けたのかはわかりませんが、アブラハム(当時はアブラム)はある日主からの声を聞きます。「あなたの父の家を出て、わたしが示す地へ行きなさい(創12:1)」…すべてはここからスタートしました。そして示す地に行けば、あなたを大いなる国民とし、祝福しよう(創12:2)と約束されたのです。その後、前もってヨセフをエジプト に送り飢饉から救い出し(17)、エジプトからはモーセを立てられて救い出されたことがこの詩に書かれています。これらの出来事一つ一つに主のご計画があり、アブラハムと交わした約束の上にすべてが成り立っていることをこの詩は物語っています。どんなに苦しい状況であっても、彼らユダヤ人の心にはアブラハムの子孫だという誇りがあり、アブラハム契約は彼らの心の支えなのです。