詩篇81篇 メリバの水のほとりで

詩81:7「あなたは苦しみのときに、呼び求め、わたしは、あなたを助け出した。わたしは、雷の隠れ場から、あなたに答え、メリバの水のほとりで、あなたをためした。セラ」
やはり神にとっても、イスラエルの民にとっても出エジプトは大きな分岐点となった出来事でした。本来ならアブラハムが、神の示された土地に無条件に従い、移り住んだことでアブラハム契約は完了したはずです(創12:1-3)。その後、主はイスラエルの民をエジプトに移させました。飢きんがその理由でしたが、神はヨセフを先にエジプトに送り、家族が来るための備えをしました。実に400年もの間、神から示された土地ではなくエジプトで寄留者として過ごしたのです。再び約束の地に戻るときに、荒野でいろいろな試練があり、十戒が授けられました。その中でも、神が記憶しているのがメリバの水事件です。それは民数記にも(民20:24)、申命記にも(申33:8)記録されているほど有名な出来事で、どの記事にも主と争ったと書かれています。出エジプトでは「主は私たちの中におられるのか、おられないのか(出17:7)」と言って主を試みたとあります。その後もイスラエルの民が主の声に聞き従いませんでした(11)。主は彼らにおもんばかりのままに歩ませた、とあります(12)。人生は選択の連続です。神のことばに従うか、そうでないか、それでも神は最良の小麦をイスラエルに用意しておられるのです。