詩篇105篇 モーセと主が選んだアロン

詩105:26「主は、そのしもべモーセと、主が選んだアロンを遣わされた」

この歌い手はアブラハムから出エジプトにいたるまでのことを歌い、そして約束の地に入られたことを喜んでいます。アブラハム、イサク、ヤコブと続き、ヤコブの子らから飢饉から救うために先がけてヨセフがエジプトに送られたことも歌っています(16-17)。そして、イスラエルの民は増えたものの、主が人々の心を変え、御民を憎ませ、彼らに主のしもべたちを、ずるくあしらわせた(25)、とあるようにエジプトを出るためのきっかけを作ったのも主であると歌います。民の訴えが頂点に達したとき、モーセとアロンが遣わされました(26)。ここで10の災いを語っていきますが、疫病の流行(出9:1-7)、腫れ物(出9:8-12)と暗闇(出10:21-29)については触れていません。出エジプトをしたイスラエルの民は荒野の旅にもかかわらず、天からはマナが降り、肉としてうずらが飛んできて(40)、岩から水が出て(41)なに不自由なく生活することができました。聖書には40年のあいだ着物はすり切れず、くつもすり切れることはなかったと書かれています(申29:5)。これらの不思議な出来事が起きたのは、すべてアブラハムとの最初の契約を主が覚えておられ(42)、主のしもべイスラエルの民を導いておられたからです。イスラエルの民に起きた奇跡は主が約束を守られる証しでもあります。