ルカ4章 ナアマンだけがきよめられました

ルカ4:27「また、預言者エリシャのときに、イスラエルには、ツァラアトに冒された人がたくさんいたが、そのうちのだれもきよめられないで、シリヤ人ナアマンだけがきよめられました」
会堂(シナゴーグ)に集まった人たちは、ユダヤ人で幼い時から神の律法を教えられ、パリサイ人に見張られながら、良くも悪くも聖書の神を信じる人たちでした。彼らに聖書に書かれている異邦人が助けられる話を持ち出して、地元では多くのわざを見ることができない、と宣言しているのです。ナアマンはアラムの将軍だとあり(2王5:1)、イスラエルの神を信じる者でした。彼がツァラアトに冒され、エリシャに助けを求めたとき、ナアマンはてっきりエリシャ自身の手を患部において神に祈り、癒してくれるだろうと思っていました(2王5:11)。しかし、エリシャはヨルダン川で7回体を浸して洗いなさい、とだけ言いました(2王5:10)。ナアマンは怒りましたが、彼のしもべの助言で、信仰を持ってヨルダン川で体を7回洗うと浄められたのです(2王5:14)。イスララエルの中には、多くのツァラアトの人たちがいるのにナアマンだけが癒されました。ナアマンの時代はヨシャパテ王などの時代で、イスラエル王アハブがイゼベルと結婚したことで大混乱が起きていたときです。その原因はイスラエル、ユダ国ともに主から離れていき、ほかの神に仕えるようになったためです。イエス様がカペナウムから生まれ育ったナザレに戻っても、安息日に集まる人はいましたが、ただ律法に支配されている人ばかりだったのです。