生きている者の神

マコ12:27「神は死んだ者の神ではありません。生きている者の神です。あなたがたはたいへんな思い違いをしています」
エス様は「神は死んだ者の神」ではない、ということをサドカイ人に伝えようとしています。それは天使や復活を信じない、現実主義の現代人に通ずる悟りでもあります。アブラハムの時代にも生きて、アブラハムを導いた神は、イサクの時代も、ヤコブの時代さらにはその後もすべてのアブラハムの子孫の神となりました。モーセの前に現れたのは500年以上前にアブラハムに語りかけたときと同じ神でした(出3:6)。500年たってもまだ存在し、モーセを導いたのです。それはイエス様の時代も同じで2000年たっても、まだアブラハムの子孫に語りかけ、導こうとする …すなわち、現在生きている人たちの神だという意味です。彼らは死後、復活した時も生前の関係は残る…と考えていました。しかし、イエス様は明確に復活したら「めとることも、とつぐこともなく、天の御使いたちのようです(26)」と教えています。彼らの考える復活は、聖書を読まない人たちが想像しているものと同じでした。サドカイ人はイエス様の復活の話を物笑いにしようとしましたが、逆にイエス様にやりこまれる形になりました。