りっぱなお答えです

ルカ20:39「律法学者のうちのある者たちが答えて、「先生。りっぱなお答えです」と言った」
パリサイ人つまり律法学者たちは、自分たちのことを公の前で悪く言われたことで、スパイを送り込みイエス様のことば尻をつかまえようとしました(20)。そのパリサイ人とサドカイ人は復活をめぐって犬猿の仲でした。サドカイ人がイエス様に質問したのは、ある意味パリサイ人にはチャンスだったかもしれません。イエス様が復活を否定するようなら、サドカイ人と共に一網打尽にすることができるかもしれません。しかし、イエス様は復活に肯定はおろか、これ以上ない答えで、イエス様を憎んでいる彼らの中にも「りっぱなお答え」だと言わざるを得ませんでした。それは復活したときにどうなるか、という永遠の疑問に答えたばかりでなく、死んだら神と人との関係が切れるのでなく、生きている者の神だと言われたことに共感したからです(38)。「アブラハム、イサク、ヤコブの神」は原文ヘブル語からの引用です。自制がはっきりしないヘブル語では彼らの神だということは、今も変わらない関係だという意味になります。彼らが死んで神の役割が終わったのではなく、アブラハムのたましいと共にいつまでも彼の神であり続けるということです。