私の口に触れ

エレ1:9「そのとき、主は御手を伸ばして、私の口に触れ、主は私に仰せられた。「今、わたしのことばをあなたの口に授けた」
主がエレミヤの口に触れたのは「私はまだ若くて、どう語っていいかわかりません(6)」と言ったからです。モーセも主のことばを取り次ぐときに「私は口べたなのです(出6:12)」と言い、アロンが代弁者として立てられました(出7:2)。預言者が主のことばを伝える方法にはそれぞれのやり方がありました。イザヤは幻を見ました(イザ1:1)。エゼキエルは巻物を食べるように言われ、それは蜜のように甘かったとあり(エゼ3:3)、それ以降主のことばを伝える者になりました。ダニエルは夢の解き明かしです(ダニ2章)。同じ主のことばを預かる者たちですが、 その伝え方が同じでないのは、主が個々の預言者を知り、最もふさわしいやり方を考えておられるからだと思います。エレミヤの場合は「あなたを胎内に形造る前から、あなたを知り、あなたが腹から出る前から、あなたを聖別し、あなたを国々への預言者と定めていた(5)」とあり、エレミヤが若かろうが年寄りであろうが関係なく、預言者になることが定められていたのです。それでも主に直接口に触れられるのは特別な待遇だと思います。