エレ7:23「ただ、次のことを彼らに命じて言った。『わたしの声に聞き従え。そうすれば、わたしは、あなたがたの神となり、あなたがたは、わたしの民となる。あなたがたをしあわせにするために、わたしが命じるすべての道を歩め」
「わたしの声」のヘブル語は「qowl(コール)」で、「声」とか「音」の意味があります。主がイスラエルの神となり、イスラエルが神の民になるためには条件がありました。それは主の声に聞き従い、主の命ずる道を歩むことです。旧約、新約という言葉がありますが、「約」は「約束」の「約」です。ただ自分の思うように生きて、好き勝手に人生を歩んだとしても、神との契約は成立しません。神が人に期待するのは、悪の道に歩まず(2王17：13)、主だけを神とあがめ(申4:39)、右にも左にもそれないことです(申5:32)。そうすれば「あなたがたをしあわせにする」とあります。この「しあわせ」のヘブル語「yatab(ヤターブ）」は、「良い」「うれしい」を表す動詞です。主とともにいることこそ、人にとっ ての最高の「yatab」なのではないかと思いますが、イスラエルの民はそうは思えなかったようです。どうしても神以外のほかの方法を試してみたかったのです。しかし、どんなに他を探しても、神にまさる喜びはないのです。
