友の肉を食べ合う

エレ19:9「またわたしは、包囲と、彼らの敵、いのちをねらう者がもたらす窮乏のために、彼らに自分の息子の肉、娘の肉を食べさせる。彼らは互いにその友の肉を食べ合う」
城は城壁に囲まれ、防御には適していますが、一旦包囲されると籠城するしかなく、持久力のない場合は降伏するしかありません。北イスラエルはエリシャの時代にアラムに包囲され(2王6章)、南ユダはアッシリアのセナケリブ王により包囲されています(2王18章)。そしてエレミヤの時代にもバビロンが城を包囲しました。息子、娘の肉を食べさせる…とは、聞くに堪えない言葉ですが、イスラエルがアラムに包囲されたときにもサマリヤでひどい飢饉があり(2王6:25)、子どもを食べる記事が書かれています(2王6:26-31)。当時は困窮したら最後の手段として子どもを食べていたようです。エレミヤはこの神のことばを預言しただけでなく、実際に目撃し「自分の手で自分の子どもを煮て、自分たちの食物とした(哀4:10)」と記されています。子どもを食べることは、モーセの言葉の中にもあり(申28:53)、相当な昔から主はこうなることを告げられていました。すべては主に従わなけった結果ですが、罰の重みが伝わってきます。