疲れ果て、いこいもない

エレ45:3「あなたは言った。『ああ、哀れなこの私。主は私の痛みに悲しみを加えられた。私は嘆きで疲れ果て、いこいもない』」
バルクが登場するのはエレミヤがおじの子ハナムエルから、アナトテにある畑を買い取ったときに、購入証書を預かる者としてです(32:9-16)。以来、エレミヤに付き添って、口述筆記をし、巻き物にまとめています(36:4)。エレミヤに従ったということは、エレミヤが庭で鎖につながれていたときにも(40:1)、バビロンがユダ国を包囲したときも(39章)、主のことばに民が逆らってエジプトに行ったときも(43:7)、すべてに同行したという意味になります。そしてエレミヤが拘束されて自由に動けないときにも、主が語られたことばをエレミヤから聞き取り書き留めていました。しかし、主に従い、エレミヤに付き添ったバルクにも疲れ果てることがあったようです。「疲れ果て、いこいもない」とは、精神的にも相当に弱っていることがわかります。45章は主が書 記であるバルクに対して、特別に語ってくださった個人的な預言です。そしてバルクはどんな宝よりも価値ある「いのち」を主から保証されたのです(5)。