エレミヤ36章 ことばをみなそれに書きしるせ

エレ36:2「あなたは巻き物を取り、わたしがあなたに語った日、すなわちヨシヤの時代から今日まで、わたしがイスラエルとユダとすべての国々について、あなたに語ったことばをみな、それに書きしるせ」

エレミヤが最初に主からのことばを授かったのは、ヨシヤ王治世13年目だったとあります(1:2)。ヨシヤ王は31年の治世だったので(2王22:1)、その中ごろにすでにエレミヤはユダの危機を伝えていたことになります。エホヤキムの第4年ということは、エレミヤが最初に主からことばを受けてからすでに20年以上が経過したことになります。しかし、偽預言者は逆のことを訴え、エレミヤはユダ国をおとしめようとする逆賊扱いを受け監禁されるありさまです(32:2)。今度は巻き物に今までの主のことばを書き記して、バルクに頼み宮で巻き物を読ませました(8)。民はすぐに反応し断食が布告され悔い改めようとする態度が見られました(9)。さらに首長たちにも読み聞かせたとき、これは誰の口述か聞かれエレミヤだと告げました(18)。首長たちは王に聞かせなければならないと考えましたが、同時にエレミヤとバルクの身を案じて隠れるように勧めています(19)。エホヤキムにはエレミヤのことばを聞いて、心を主に向けることはなく、たださばかれることを知り預言を打ち消すかのように巻き物を火にくべています(23)。巻き物は焼かれましたがもう一度作られ、この巻き物をみてダニエルは捕囚が70年で終わることを知ります(ダニ9:2)。