パロとエジプト、その神々と王たち

エレ46:25「イスラエルの神、万軍の主は、仰せられる。「見よ。わたしは、ノのアモンと、パロとエジプト、その神々と王たち、パロと彼に拠り頼む者たちとを罰する」」
主はバビロンに引かれて行ってもそこで生き延びるように言われています(38:2など)。もしユダの国に残るなら疫病と飢きんで生き残ることはできません(32:36)。そこで第3の選択、エジプトを考えるのは人としてはわからなくはありません。すでにエレミヤはエジプトはバビロンに攻められ、火で焼かれることを預言しています(43:11)。しかも、ネブカデネザル王の名前まで預言の中に登場しているのです(43:10)。それでも、ユダに残った人たちはエジプトに逃れれば助かると思っていました。エレミヤはとばっちりを 受け、エジプトまで連れてこられています(43:6)。エレミヤの預言したことを、彼自身が守ろうとするなら、エジプトへ行くという選択はあり得ません。しかし、エレミヤの思惑とは裏腹にエジプトに強制的に連行されています。エジプトはその後、バビロン、ペルシャプトレマイオス、ローマと変遷を遂げ、アッバース朝の時代にイスラム化していきます。隣国エジプトはイスラエルの神が関与することが多く、エジプトこそ主を証しできる、多くの奇跡を目撃した国でもあります。