エレミヤ24章 あの悪いいちじくのように

エレ24:8「しかし、悪くて食べられないあの悪いいちじくのように、―まことに主はこう仰せられる―わたしは、ユダの王ゼデキヤと、そのつかさたち、エルサレムの残りの者と、この国に残されている者、およびエジプトの国に住みついている者とを、このようにする」
主が与えた選択肢は「剣」「ききん」「疫病」(16:4)、そして捕囚になることでした。列王記ではエホヤキンは在位わずか3か月の間にバビロンに降伏することを決めています(2王24:12)。そして、エホヤキンの母、家来、高官たちは王とともに捕虜になりました。降伏することによってユダ国はなくなるかもしれませんが、命は助かります。主はこの判断した者たちを「良いいちじく」としました(5)。その一方でゼデキヤはバビロンに一度は朝貢するようになりましたが、反逆しバビロンに包囲されます(2王25:1)。ゼデキヤは、自分の子らを目の前で殺され、目をつぶされ足かせを付けて連行されています(2王25:7)。このように敵に逆らったために、籠城した城内ではききんが起こり、疫病で死ぬ者が出ました。最後はバビロンに攻め入られ戦いで剣に倒れたのです。すべては主の預言の通りでした。ゼデキヤに従い、最後まで降伏せず城内に立てこもった者たちを「悪いいちじく」だと言うのです(3)。良いいちじくは実が柔らかく甘さがあります。悪いいちじくは固く、渋みがあり食べられません。捕囚になっても生きる選択ができた者たちの心は、柔軟で主の御心に即座に対応できますが、最後まで抵抗した者たちには自分たちの判断が優先されたのです。