罪を犯さない人間はひとりもいない

1王8:46「彼らがあなたに対して罪を犯したため――罪を犯さない人間はひとりもいないのですから――あなたが彼らに対して怒られ、彼らを敵に渡し、彼らが、遠い、あるいは近い敵国に捕虜として捕らわれていった場合」
なぜソロモンが神殿が完成して、これから華々しい未来が予想できたのに、このように「捕虜」の話題を祈りの中で語ったのでしょうか?あたかも預言的なソロモンの祈りですが、この中で「捕らえられ連れていかれた場所からエルサレムを向いて祈るなら(48)」とありますが、ダニエル書ではダニエルが捕らえられた部屋の窓を開き、エルサレムに祈ったことが書かれています(ダニ6:10)。ソロモンは全ての人が罪を犯していると判断しており、もし神に立ち返らなければやがて不幸な未来が訪れることを理解していました。3000の箴言を語ったソロモンですが(4:32)、聖書にはその断片しか残されていません。しかし「主を恐れることが知識の初め(箴1:7)」と悟ったソロモンが、異邦の妻たちにおぼれていくことは止 められなかったようです(11:1)。知恵ある者の知恵を滅ぼされる神は(1コリ1:18)、自分の悟りや知恵だけに頼ることを好みません。人が弱い時にこそ、神によって強められるからです(2コリ12:10)。