ルカ11章 さばきのときに

ルカ11:31「南の女王が、さばきのときに、この時代の人々とともに立って、彼らを罪に定めます。なぜなら、彼女はソロモンの知恵を聞くために地の果てから来たからです。しかし、見なさい。ここにソロモンよりもまさった者がいるのです」
どういう基準かわかりませんが、さばきのときに「さばきの座」につく者がいることが書かれています。パウロはローマとコリントへの手紙の中で、「私たちはみな」神のさばきに関わると書いています(ロマ14:10、2コリ5:10)。コリントの手紙の中には「私たちはみな、キリストのさばきの座に現れて(2コリ5:10)」という表現になっています。イエス様の言われたのは「南の女王」と「ニネベの人々(32)」です。これらの人たちはさばきのときに、他の人々を罪に定めるのです。また、黙示録には千年王国が終わるころ、ヨハネがさばきを行うための多くの座を見たと書いています(黙20:4)。イエス様が言われた「さばいてはいけません(6:37)」は、自分がさばかれないためです。この地上では誰をも罪に定めたり、さばいたりしてはいけないのです。ただし、神の定めたさばきのときは別です。パウロの言う「私たちはみな」が、誰を指すのかはわかりません。ただ、イエス様が言われた、知恵を聞くために地の果てからでもやって来る信仰と、異邦人の預言者ヨブのことばを信じ、神を恐れ悔い改めた人たちがさばきの座に立つのであれば、おのずとパウロが誰を指して「私たち」と言ったのかがわかります。クリスチャンというレッテルが貼られた人たちをまとめて「私たち」というわけにはいかないようです。