ゼルバベル

1歴3:19「ペダヤの子は、ゼルバベル、シムイ。ゼルバベルの子は、メシュラム、ハナヌヤ。シェロミテは彼らの姉妹」
ゼルバベルは捕らわれ人エコヌヤ(エホヤキン)の孫にあたります。ユダ国の最後の王ゼデキヤは目をえぐられ、捕囚のまま死んでいます(2王25:7)。エホヤキンはずっと捕囚のままでしたが、捕囚から37年後バビロンの王エビル・メロダクに代わってから保釈され、厚遇を受けます(2王25:27)。エホヤキンは18歳で王になりわずか3か月でバビロンに降伏し、捕囚に遭います(2王24:8)。しかし、バビロンに連れていかれたものの、歴代誌には彼には7人の子がいたことを伝えています(17-18)。バビロンでは捕囚の身ではあったものの家族とともにいられたことがわかります。エホヤキンの3男ベタヤにゼルバベルは産まれます(マタイでは長男シェアルティルの子マタ1:12)。ゼルバベルは正統ユダ族の末裔でダビデの子孫になります。ゼルバベルは神殿再建の総指揮者となり(エズ3:8)、エズラはレビ族で神殿の礼拝に関する指導をしました(エズ7:6)。一方、ネヘミヤは王の献酌官という、王の側近に抜擢された優秀な人材で王に信頼がありました(ネヘ1:11)。彼はユダヤ地区の総督として着任し神殿再建をサポートします。歴代誌がゼルバベルやそれ以降の子孫も書かれているので、神殿再建以降に書かれた書物だとわかります。