ルベン族、ガド人、マナセの半部族

1歴5:18「ルベン族、ガド人、マナセの半部族で、盾と剣を取り、弓を引き、戦いの訓練を受けた勇者たちのうち、従軍する者は、四万四千七百六十人であった」
5章はルベン、ガド、マナセの系図が書かれています。ルベン、ガド、マナセ族は家畜を多く持っていたために、約束の地に入る際に、ヨルダン川を渡らず東側にある広大な牧草地を相続地として欲しいと願います(民32:19)。モーセは彼らにその土地を与え、ルベン、ガド、マナセ族はヨルダン川を超えて侵入しようとするカナン人などを排除する防波堤のような役割をしていました(ヨシュ1:14)。ヨルダン川は、3部族と残りの部族を分断し、契約の箱はヨルダン川を渡り西側に運ばれていきます。同時にモーセの幕屋の道具や設備も一緒に運ばれることとなり、ルベン、ガド、マナセが主を礼拝しようとしても容易にはできなくなったのです。そこで3部族は、ヨルダン川の端に自らの作った祭壇を備え、礼拝しようとします(ヨシュ22:10)。やはり、契約の箱や祭壇 から離れることは、信仰を保てなくなるようで、次第に3部族は他の神々を拝むようになってしまいます。主はアッシリヤの王プルとティグラテ・ピレセルの霊を奮い立たせ、彼らを捕囚に遭わせるのです(26)。家畜を捨てることができないために主の幕屋から離れたのは、自分の都合で神との契約を破るのに似ています。彼らの行方はこの記述以降、不明となり失われた10支族の内の3支族となったのです。