主に反逆?

ヨシュ22:29「私たちが、主の幕屋の前にある私たちの神、主の祭壇のほかに、全焼のいけにえや、穀物のささげ物や、他のいけにえをささげる祭壇を築いて、きょう、主に反逆し、主に従うことをやめるなど、絶対にそんなことはありません」
ルベンはヤコブの長男(創29:32)、ガドはレアの女奴隷ジルバの初めての子(創30:11)、さらにマナセはヨセフがエジプトで生んだ初子です(創41:51)。本来ルベンは長子の権利を持つ者ですが、ヤコブの寝床を汚したために長子ではなくなりました(創35:22)。それぞれ違う母を持つ3部族は、荒野にいるときから家畜を多く持っていたために山地より、牧草地帯を好んだのです(民32:1)。彼らの相続地はヨルダン川を渡る前に与えられており(民32:33)、その約束の通りヨルダン川より東の地は3部族のものになりました。しかし、ヨルダン川を渡って行くのは大変だったようで、いざ緊急の招集がかかっても思うように動けず、また契約の箱のあるシロまで毎日いけにえに捧げることも難しいことでした(18:1)。そこでヨルダン川の川 沿いに祭壇を築いたのですが(10)、これが論争の元になったのです。契約の箱は1つ、それを置く天幕(後の神殿)も1つのはずです。ヨルダン川を渡った部族たちの考えたことは、ルベン、ガド、マナセの半部族があたかも反乱を起こしたように思えたのです。