ホセア5章 エフライムを知っていた

ホセ5:3「わたしはエフライムを知っていた。イスラエルはわたしに隠されていなかった。しかし、エフライムよ、今、あなたは姦淫をし、イスラエルは身を汚してしまった」
エフライムはヤロブアムの出身族であったため(1王11:28)、イスラエルをエフライムと呼ぶことがあります。しかし、ヤロブアムの子孫が代々イスラエルを継いでいったのではなく、イスラエルの3代目の王バシャの出身族はイッサカルです(1王15:27)。そもそも、12部族からレビ族が祭司として選び出されたら(民18:23)、11部族になってしまいます。そこで、ヨセフの子マナセとエフライムをそれぞれ独立した部族として数え12部族としました(ヨシュ14:4)。民数記の終わり頃には、マナセもエフライムも大人数を数える部族に成長していました(民26:34-37)。約束の地に入ったとき、ヨシュアはマナセとエフライムはくじの割り当て地だけでは収まらないと考えていたようです(ヨシュ17:17)。そして、マナセ、ガド、ルベンはヨルダン川を渡る前に放牧に適した地を譲り受けたのです(申29:8)。しかもマナセは半分だけが相続し、残りの半分の部族はヨルダン川を渡って、くじを引いて割り当て地をもらっています(ヨシュ17:1)。それほど大きな部族となったヨセフ族は、イスラエルにおいては常にリーダー役として登場し、預言の中ではしばしばイスラエルをエフライムと呼び、イスラエルの代表格として認識されていたことがわかります。