御霊が補佐官の長アマサイを捕らえた

1歴12:18「そのとき、御霊が補佐官の長アマサイを捕らえた。「ダビデよ。私たちはあなたの味方。エッサイの子よ。私たちはあなたとともにいる。平安があるように。あなたに平安があるように。あなたを助ける者に平安があるように。まことにあなたの神はあなたを助ける。」そこで、ダビデは彼らを受け入れ、隊のかしらとした」
ツェケラグは元々はペリシテの地で、アキシュがダビデに与えた町でした(1サム27:6)。ダビデはこの地に1年4か月いた、とあります(1サム27:7)。各部族からダビデを慕い、ダビデに与しようとした武将たちはこの1年4か月の間に集まったと考えられます(1)。しかも、この中にはサウル王と同族のベニヤミンからの勇士たちもいました(2)。ガド族からの勇士 たちは数多くいて、「その最も小さい者もひとりが百人に匹敵し、最も大いなる者は千人に匹敵した(14)」と書かれるほど有名な戦士もいました。30人の勇士たち(4)や他の戦士たちがダビデに傾倒していったのには、御霊の後押しもあったようです。アマサイはこことあと数か所にしか聖書には登場しませんが、もしほかのアマサイと同一人物ならばレビ人で祭司の務めをしていた人物です(15;24)。彼が30勇士とダビデを御霊の力によってとりなし、ダビデも快諾しています。この現象は一時的なものではなく、ダビデのもとに集まる人は後を絶たず「神の陣営のような大陣営(22)」と記されるほどに膨れ上がるのです。