それぞれの組に分けた

1歴24:3「ダビデは、エルアザルの子孫のひとりツァドク、およびイタマルの子孫のひとりアヒメレクと協力して、彼らをそれぞれの奉仕に任命し、それぞれの組に分けた」
アロンの長男ナダブと次男アビフは、主が彼らに命じなかった異なった火を主の前にささげたために主の前で死んでしまっています(レビ10:1-2)。それゆえにアロンの直系は3男エルアザルと4男イタマルに託されました。ツァドクはダビデが祭司にしたレビ人で(2サム8:17)、ツァドク自身も契約の箱を担いでいた記録が残っています(2サム15:24)。アヒメレクはダビデがサウル王から逃げていた時に、かくまった祭司で、ダビデ一行に交換したばかりの供えのパンを与えて彼らの飢えを満たしました。さらに、ダビデが無防備 だったのでゴリアテが使っていた剣を与えています(1サム21:1-9)。このようにダビデにとってはゆかりの深い、祭司たちがダビデの考えた新しい礼拝の幕屋に欠かせないリーダーとなっているのです。エルアザル家のツァドクの方が子供が多かったために、任命された祭司は多くなりましたが、ダビデの性格上、一度受けた恩は決して忘れず、報いようとする姿勢は変わりませんでした。アヒメレクもツァドクも平等にくじで選抜するという方法を取っています。