主に従う道からはずれなかった

2歴34:33「ヨシヤはイスラエル人の全地から、忌みきらうべきものを除き去り、イスラエルにいるすべての者を、その神、主に仕えさせた。彼の生きている間、彼らはその父祖の神、主に従う道からはずれなかった 」
「律法の書」のヘブル語「cepher(セイフェル) 」は単数形で書かれているのでモーセ5書を見つけたのではなく、その中の1つを見つけたことがわかります。創世記には律法は書かれていないので、残りの4つのどれかです。出エジプトから申命記まで613あると言われている律法は248の「~しなさい」という命令と、365の「~してはならない」という命令から成ります。最も律法の多い書簡はレビ記で、次いで申命記になります。ともに律法を守ると主が約束を果たしてくださり、律法に従わないと主の罰が下ることが書かれています。ヨシヤはおそらく、律法に従わないと何が起きるかを読み聞かされ、自分が今までやってきたやり方とのギャップに驚き、ショックのあまり「衣を裂いた(19)」のだと思います(21)。それでも、ヨシヤはあきらめずに国民を励まし、主の律法が成されるように努力しています(30-31)。過ぎ去ったことを悔いてもしょうがありません。ヨシヤは間違っていた律法の理解と順守の方法を徹底的に改めたのです。何か問題が起きたときに、失跡や罰などのマイナス面に目を向けずに、前向きに次に何をすべきかを考えられることが必要です。ヨシヤは襟を正し、間違いを認め、正しい方向に修正することができました。ヨシヤに学ぶべき態度だと思います。