2歴代誌34章 しるされているとおりに行なわなかった

2歴34:21「行って、見つかった書物のことばについて、私のため、イスラエルとユダの残りの者のために、主のみこころを求めなさい。私たちの先祖が、主のことばを守らず、すべてこの書にしるされているとおりに行なわなかったため、私たちの上に注がれた主の憤りは激しいから」
ヨシヤ王は律法の書を内容を聞いたとき「自分の衣を裂いた(19)」とあります。それは、自分たちが行っていた主の礼拝の仕方に間違いがあったからです。ヨシャパテの時代には、祭司やつかさたちが町々を回り律法を携えて、民に教えていた記録が残っています(17:9)。これ以降律法の書という言葉は、ヨシヤ王の時代まで聖書に書かれていません。アタルヤやアハズといった、神に従わない王たちのもとで、祭司たちが安全を考慮して隠したのかもしれません。あたかも「死海文書」が発見されたときかのようです。1947年現在のヨルダン西岸にある洞窟で、世界最古とみなされる写本が見つかりました。おそらく迫害から逃れるために隠したのだろうと考えられています。オリジナルの律法書がなければ、想像や当てずっぽうで捧げものの捧げ方をしてしまいます。エズラの時代も、捕囚後70年も経って、多くの民は律法を正確には覚えていませんでした(エズ7:10)。ヨシヤはイスラエルの全地から偶像を撤去し、神殿を修復しようとしていた矢先のことで(7-8)、相当ショックを受けたようです。ヨシヤはすぐに民を集め律法を読み聞かせ、民とともに再出発することを誓うのです(30-31)。