私の言うことを受け入れよ

箴4:10「わが子よ。聞け。私の言うことを受け入れよ。そうすれば、あなたのいのちの年は多くなる 」
この章の最初は「子どもらよ(1)」となっており、複数の自分の子らに教えを授けようとしています。ここでの「わが子」は単数形で、単純に考えてソロモンの後継者レハブアムに語っているとも取れます。しかし、レハブアムは果たしてソロモンの授けた箴言のように生きたのでしょうか?レハブアムの生涯はヤロブアムとの争いに明け暮れ、2人の間には一生の間争いがあった、とあります(1王15:6)。若いころのレハブアムはおくびょうでごろつきどもに好き勝手を赦していました。しかし、レハブアムは強くなるに従い、主の律法を捨て去ったのです(2歴12:1)。力をつけると過信してしまい、神の力など必要ないと考えるのは人の常です。教えを授けたソロモン自身も晩年は多くの妻に惑わされ、異教の神を 拝むようになっていました(1王11:2ー4)。3000の箴言を語るほどの知恵と悟りのあるソロモンでさえ、つまづきは避けられず、息子レハブアムに多くの教えたこともレハブアムには伝わっていなかったようです。箴言のことばが生きるようになるのは、心からこのことばを受け入れることだと思います。主の授けられた知恵をもらったソロモンの言葉は、主の知恵だとも言えます。へりくだり悪の道を避けれれば幸いです(14)。