伝道2:19「後継者が知恵ある者か愚か者か、だれにわかろう。しかも、私が日の下で骨折り、知恵を使ってしたすべての労苦を、その者が支配するようになるのだ。これもまた、むなしい」
後継者は自分の地位を継ぐもので、王の後継者はその息子です。父がわが子を育て、教育するなら自分の子どもがどのような性格で、判断力があるかないかぐらいは分かりそうなものです。ソロモンの後継者はレハブアムです(1王11:43)。レハブアムに知恵があるかどうかは、父であるソロモンがレハブアムの成長を見守っていたならわかりそうなものです。ソロモンとしては、自分に知恵が授かったのちに、十二分にその知恵を生かして多くのことを成し遂げたのだと書かれています(9)。ソロモンによれば知恵を得たからといって労苦がなくなるわけではないようです(11)。しかし、知恵は多くの問題を解決するのに役立ち、何よりも主を恐れることを知ることができたのは(箴1:7)主からの知恵だと思います。ただ、多くのことを成し、様々な問題を解決して、栄華を極めたとしてもむなしさだけがソロモンの心に残りました(1-15)。そのようなことはソロモンにしかわからないことです。APF通信によれば26人の超富豪が38億人分の総資産と同額の資産を持っていると報じています。はたして、その26人はソロモンと同じようにむなしさを感じているのでしょうか。彼らに神を恐れる知恵はあるのでしょうか。