箴言2章 あなたの耳を知恵に傾け

箴2:2「あなたの耳を知恵に傾け、あなたの心を英知に向けるなら」
1章からある「わが子よ(1、1:10)」が、自分の後継者のレハブアムを指しているのなら、レハブアムは耳を知恵に傾けなかったと思います。ソロモンには知恵と判断する心が神から与えられ、ソロモンの先にも後にもソロモンほどの知恵者はいないと主から告げられています(1王3:12)。それゆえ彼の語る箴言には多くの人生のアドバイスがあり、いかにソロモンが知恵を授かっていたかがわかります。しかし、ソロモンは自分の子レハブアムを十分に訓戒し、教育することができませんでした。なによりも、ソロモン自身が異邦の女を求めるようになり、レハブアムの母もアモン人だったとあります(1王14:21)。レハブアムが王になったのは41歳の時です(1王14:21)。王になったとき、民から前王ソロモンの重税を引き下げてほしいという嘆願を受けます(2歴10:4)。41歳という大人なのにレハブアムは自分で判断できませんでした(2歴10:6-14)。知恵があってもそれを自分の子に伝えることができなかったソロモンは、その箴言の黄金の言葉ゆえに皮肉な結果になっています。それでも箴言を語っている頃のソロモンには主の知恵があふれていたのだと思います。