すべての決定は、主から来る

箴15」33「くじは、ひざに投げられるが、そのすべての決定は、主から来る」
「くじ」のヘブル語は「gowral(ゴラール)」で聖書に最初に登場するのはスケープゴートの語源になった、くじに当たったやぎを荒野に放つときの主の命令が最初です(レビ16:8)。それ以降、神の決定をうかがうときにはしばしば「くじ」が登場します。そもそも祭司の懐には「ウリム」と「トンミム」という石が備えられており、主のご意志を知るときに使われていました(出28:30)。サウル王はペリシテ人から攻撃を受けたとき、主に伺いましたが、夢でも、ウリムでも、預言者でも主からの答えを得られなかったために霊媒師を呼ぶ記事があります(1サム28:6)。ウリムはサウルの時代には確立された主の御心を知る手段 だったようです。また捕囚後、神殿再建の際にウリムとトンミムを使える祭司が定まるまで、聖なるものを食べなかった、という記事もあります(エズ2:63)。くじはソロモンの知恵でも、主の御心を知る手段だったようです。その根底には、自分の判断ではなく、どちらにくじが当たっても主の御心として受け入れる信仰がありました。そして、結果に従うなら主は責任を取ってくださるのです。