他人の秘密を漏らしてはならない

箴25:9「あなたは隣人と争っても、他人の秘密を漏らしてはならない 」
英語のNIV訳では「 do not betray another’s confidence 」とあり、他人の秘密を裏切って話すことがあってはならないと訳しています。「漏らす」はヘブル語で「galah(ガラー)」で「覆いをはずす」とか「取り除く」という意味があります。「秘密」のヘブル語は「cowd(ソード)」が使われており、「集まり」や「忠告」の意味があります。相手が秘密を話してくれるのは信頼しているからです。もし、誰にでも秘密を漏らすならその人は信頼されないでしょう。むしろ、大切な情報を共有することを嫌がられ、孤立してしまうと思います。ソロモンが言うように「あなたの評判は取り返しのつかないほど悪くなる (10)」という結果が伴うのです。口の軽い人はゴジップ好きで、相手を愛するというより興味本位で噂を繰り返します。「真実のくちびるはいつまでも堅く立つ。偽りの舌はまばたきの間だけ (12:19)」とあるように、そのような噂はひと時だけのもので、あっという間に心から消えてしまうものです。たとえ、訴えられて自分が不利になったとしても、他人の秘密を暴露し注意をそらすのはあまりにも姑息な手段だと言えます。正しい人は訴えられ争いに巻き込まれたとしても、神を信じ平安でいられるはずです。もし秘密を聞いたなら墓場まで持っていくぐらいの覚悟が必要です。