陰口をたたく者がなければ

箴26:20「たきぎがなければ火が消えるように、陰口をたたく者がなければ争いはやむ 」
「陰口」のヘブル語「ragan(ラガーン)」は「ささやき」とか「小声で話す」という意味があり、大きな声で人を非難したり中傷したりするのではなく、小声で見つからないようにささやくことを示しています。英語では「gossip(NIV)」と訳され、面と向かって話をせずに噂話をするイメージです。どの世界でも1つの意見があれば、必ずその反対の意見があり、もしたった1つの主張しかないのなら独裁か奇跡のどちらかです。イエス様も「メシヤ」とか「預言者」だとうわさされていました(マタ16:14)。しかし、ある日ペテロはイエス様をうわさ通りの預言者だとは言わず「生ける神の御子キリストです(マタ16:16)」と告白しました。少なくともペテロは噂に左右されずに、真のイエス様を見ていたので す。誰もが真実を告白できれば世界は平和でいられるでしょう。ソロモンは争いの元凶は「陰口」だとしています。人を非難するなら面前でやれば良いでしょう。もし、人づてに自分が非難されているのを知るのは、面と向かって言われるよりこたえます。また、傷つき方も陰口の方がダメージが大きいのです。困ったことに人は陰口やうわさを確かめもせずに鵜呑みにする傾向があります。争いが好きな人は、争いを焚き付けるのです(21)。ソロモンの知恵が働くのは、陰口を避けることではなく、主を恐れることからです(1:7)。