トビヤとサヌバラテ

ネヘ6:12「私にはわかっている。今、彼を遣わしたのは、神ではない。彼がこの預言を私に伝えたのは、トビヤとサヌバラテが彼を買収したからである 」
ホロン人の起源はヨシュア記にユダの割り当ての地にホロンの名前が出てきます(ヨシュ15:51)。現在でもイスラエル首都テルアビブ南の都市として残っています。ホロンのヘブライ語の意味は「砂」で、聖書にはベテ・ホロンという名前でたびたび登場しています(ヨシュ16:5)。おそらく捕囚されたユダヤ人がエルサレムに移住された中にいた、旧イスラエル国ユダヤ人だと思われます。一方、トビヤはアモン人でネヘミヤが総督として着任したときにはすでに役人だったとあります(2:10)。すでにエルサレムにいたユダヤ人たちはサマリヤ人と称されていますが(4:2)、トビヤは彼らにも強い権限をもっており、有力者の娘の婿であり、自分の息子も有力者の娘を嫁にもらっていました(18)。彼らは預言者を金で買収 し、保身のためになりふり構わない作戦にでます。今まで住んでいた人たちの利害関係を考えるなら、先住民が怒ることは当然のことです。突然現れたペルシャからのユダヤ人たちは、神に導かれているとはいえ、現実は厳しいものです。神がご用意してくださる道が平和で何の障害もないことを聖書は教えてくれています。