王のすべての州に書簡を送った

エス1:22「そこで王は、王のすべての州に書簡を送った。各州にはその文字で、各民族にはそのことばで書簡を送り、男子はみな、一家の主人となること、また、自分の民族のことばで話すことを命じた 」
ペルシャの行政州では民族ごとに分けられており、州で使う言葉などは制限されていなかったようです。それにしてもアハシュエロス王の寛大な統治は目を引きます。エステルは王妃になってもまだ、自分がユダヤ人だということを明かしていませんでした(2:20)。日本の皇室ならば、お妃候補の女性は何代も前の系図をたどって調べられ、家族や経済状況、人間関係に至るまで徹底的に調査されます。ペルシャは占領していった国々をそのまま受け入れる統治の方法だったので、エステルがどの民族かさえ調べられなかったのです。それでも大帝国ペルシャの后になるのは大変で6か月の清めの期間と6か月の身を整える期間が必要でした(2:12)。1年の準備期間が終わって、王との面会の順番が来ても気に入られ なければ二度と呼ばれません(2:14)。彼女たちにはひたすら美しさが要求され、どこの生まれで何民族とかは関係なかったのです。エステルは国中から集まった美女たちに勝って、王妃に選ばれました(2:17)。現代でもユダヤ人の美女は多く、アメリカ女優ナタリー・ポートマンは、イスラエルエルサレム出身の生粋のユダヤ人です。エステルはナタリーよりも美人だったのでしょうか?