エステル8章 ユダヤ人についてあなたがたのよいと思うように

エス8:8「あなたがたはユダヤ人についてあなたがたのよいと思うように、王の名で書き、王の指輪でそれに印を押しなさい。王の名で書かれ、王の指輪で印が押された文書は、だれも取り消すことができないのだ」
少なくともアハシュエロス王には、人種差別をするような言動は見当たりません。ペルシャ人はアラブ系の民族でなく、アーリア人種でユダヤ人を敵視する歴史的背景はないのです。ユダヤ人を恨むハマンはアガグ人だとあります(5)。アガグはアマレク人だとされ(創36:16)、ペルシャの統治は才能さえあればどの人種でも登用されたことがわかります。現在でも華僑は中国人同士助け合い、日本、イタリア、ドイツなど民族意識が高い民族は助け合います。ユダヤ人も例外でなく、モルデカイ、エステルのように高い地位に就いたユダヤ人の窮地を救いました。第一次世界大戦以降、ロスチャイルド家シオニズムを後押しし、彼らの財力を活かしてパレスチナの土地を買っていました。その他、アメリカのカジノ王シェルドン・アデルソンもユダヤ人でイスラエルを支援しています。捕囚を経験したユダヤ人が次第にその結束を強固にしていったのは、ハマンのような迫害する者たちがいたからです。AD70年で世界に散り散りになったユダヤ人はペルシャ時代以上の迫害を受け、互いに助け合い一致する意識を養っていたのだと思います。そういう意味では、イスラエルのプリム祭は、ユダヤ人が助け合う原点だと思います。