王は眠れなかった

エス6:1「その夜、王は眠れなかったので、記録の書、年代記を持って来るように命じ、王の前でそれを読ませた 」
聖書にはアハシュエロスが眠れなかったことが、神の導きによるとは書かれていませんが、あたかも王にモルデカイの功績を知らせるかのように王は不眠に陥るのです。ネブカデネザル王には夢を(ダニ2章)、その子ベルシャツァルには壁に指文字が書かれ(ダニ5章)、クロス王には直接聖霊が下り(エズ1:1)、アハシュエロスは不眠を通して、神のメッセージが伝えられています。それは神の民を動かすために、主が国の指導者をも動かすことができるということの証明にもなります。ハマンは1月にくじを引き、ユダヤ人を滅ぼす月は12月に当たりました(3:7)。これにも神のご意思は働いていると思います。もし、2月にくじが当たったなら、モルデカイの功績も知られずに、エステルが王の前に立つことも でいないままにユダヤ人が滅ぼされていたかもしれません。王が眠れなかったことは偶然だと考える人もいるでしょうが、すべては神のご計画の中にあります。イエス様は聖霊は助け主であり「すべてのことを教え、また、わたしがあなたがたに話したすべてのことを思い起こさせてくださいます (ヨハ14:26)」と語っています。様々な思いが心によぎると思いますが、聖霊からの正しい声を聴き分けるなら必ず御心の通りになると思います。