あの問題について

2コリ7;11「ご覧なさい。神のみこころに添ったその悲しみが、あなたがたのうちに、どれほどの熱心を起こさせたことでしょう。また、弁明、憤り、恐れ、慕う心、熱意を起こさせ、処罰を断行させたことでしょう。あの問題について、あなたがたは、自分たちがすべての点で潔白であることを証明したのです」
「あの問題」というのは具体的には書かれていませんが、コリントへの最初の手紙の中にいくつかのヒントがあるようです。パウロが聞いたコリント教会には、仲間割れがあり(1コリ1:10)、不品行(1コリ5:1)、高慢(1コリ5:6)、全員ではありませんがある者は「盗む者、貪欲な者、酒に酔う者、そしる者、略奪する者(1コリ5:10)」がいました。さらにクリスチャンとして基本的な教え、結婚 について(1コリ7章)、何を食べるべきか(1コリ8章)、教会の体について(1コリ12章)、愛(1コリ13章)、異言について(1コリ14章)など、多岐にわたって教えています。初めに書かれている、パウロ、アホロ、ケパ、キリストにつくという問題はかなり大きかったようで5章にわたって書かれていることから、この問題のためにコリント教会に処分を下したのだと思われます(8)。本来テトスが、コリントの状況を知らせる手紙をもって来るはずでしたが、遅れたために、パウロ自身がマケドニアまで行っています(7)。テトスから報告を受け、コリント教会は厳しい処分にもかかわらず、立ち直り、悲しんだものの今は喜んでいることをパウロは喜んでいるのです(8-10)。