2コリント7章 マケドニヤに着いたとき

2コリ7:5「マケドニヤに着いたとき、私たちの身には少しの安らぎもなく、さまざまの苦しみに会って、外には戦い、うちには恐れがありました」
パウロが幻を見、その中でマケドニヤ人が自分たちを助けて欲しいと懇願しとことでマケドニヤ行きが決定しました(使16:9)。その後、コリントに向かい、会堂管理者クリスポなど多くのコリント人がバプテスマを受けたとあります(使18:8)。マケドニヤ地方にはピリピがあり、ピリピでの伝道がマケドニヤ伝道の始まりとなりました(使16:12-14)。使徒の働きの中ではテトスの名前は出てきませんから、コリント教会を建てたあとに、もう1回マケドニヤを訪れたのだと思われます。すでにそのときにはコリント教会は建てられ、第一回目の手紙が届けられ、コリント教会の問題点が指摘されていました。何らかの理由でマケドニヤに着いたとき、パウロは不安と恐れを抱いていたようです。しかし、テトスがコリントから帰ってきて、コリント教会が悔い改め(9)、神の御心に添った悲しみを持っていたこと(11)が報告されました。さらにテトスからコリント教会の人たちが成長していることを知り、テトスがコリントに行く前に、コリント教会の人たちを自慢したことが嘘にならなかったことを喜んでいます(14)。何よりもコリント教会が悔い改めたことは大きな前進につながったのだと思います。この様子を見ていたテトスは、クレテ島での伝道をするときの励みになったと思います(テト1:5)。