創世記22章 空の星、海辺の砂のように

創22:17「わたしは確かにあなたを大いに祝福し、あなたの子孫を、空の星、海辺の砂のように数多く増し加えよう。そしてあなたの子孫は、その敵の門を勝ち取るであろう」

「空の星、海辺の砂」のようにとは、とても数の多いことを指していますが、アブラハムにはたった一人の子しかいないのです。もし、イサクに何か事故があったり、病気で死んでしまったら、そこでアブラハムの家系は絶えてしまいます。イサクがリベカをめとったのは40歳のときです(25:20)。さらに、イサクにエサウヤコブが生まれたのは60歳のときです(25:26)。アブラハムにイサクが生まれたのは100歳のときなので(21:5)、アブラハムが160歳のときに孫を見ています。アブラハムは175歳で亡くなったとあるので(25:7)、ヤコブたちとは対面していても、そのあとの12人のヤコブの子どものことは知らなかったと思います。一人の子と二人の孫までを見てアブラハムは死んで、神の約束「空の星、海辺の砂」のようにという子孫を見ることはできませんでした。それでもアブラハムは「彼は主を信じた。主はそれを彼の義とみとめられた(15:6)」とあるように、アブラハムは最後まで主を信じて生きたのです。アブラハムの心には神のことばを疑うことなく、言われたそのとおりになると信じていました。それが何百年あとになろうとも、アブラハムが信じたことが「義」であり続けたのです。