創世記2章 ベドラハとしまめのう^

創2:12「その地の金は、良質で、また、そこにはベドラハとしまめのうもあった」
「ベドラハ」はヘブル語「bdolach(ベトラア)」をそのままの発音したもので、英語では「bdellium」と訳され「ゴム」や「ポプラ」のことではないかと推測されています。イスラエルの民が荒野でマナを食べていたとき、マナの色を例えるのに「ベトラハ」が使われ、当時の人がこの名前を聞いただけで色を思い出せるほど特徴的か、あるいはよく知られた樹木だったと思われます(民11:7)。また、「しまめのう」のヘブル語「shoham(ショハーム)」は、本来どんな色の石かはわかっておらず、ただ高価な石を表わしているようです。創世記に登場する金属、樹木、石が「金」「ベドラハ」「しまめのう」でエデンの園にあったものです。特に「金」に関しては「良質」であると特筆されており(12)、天地創造のころから金が特別なものであったことを伺わせます。人はただエデンの園で飲み食いしていたわけではなく、「耕す」「守る」という仕事が与えられていました(15)。エデンにはもともと「見るからに好ましく食べるのに良い(9)」木が多くあり、食べて生活する分には何も不自由はなかったはずです。満たされると余計なことを考えるのは今も昔も変わっていません。