創世記6章 ネフィリムが地上にいた

創6:4「神の子らが、人の娘たちのところに入り、彼らに子どもができたころ、またその後にも、ネフィリムが地上にいた。これらは、昔の勇士であり、名のある者たちであった」
もしソドムとゴモラに10人の正しい者がいたなら滅ぼされなかったでしょう(18:32)。ノアの時代には全世界にたった8人の正しい者しかいなかったのです(7:7)。その発端となったのがこのネフィリムと人の娘との子どもたちです。「その後にも」というのはヘブル語「acher(アヘー)」という女性形容詞が使われており、ある自制の後という意味になります。アダムが930歳で亡くなり(5:5)、ノアの時代まで約2000年が経過しています。ネフィリムが登場したのはこの2000年の中だったと思われます。ノアの時代には名の知れた力 のある者たちだったようです。「勇士」のヘブル語「gibwor(ギボア」は「力」や「権力」を意味します。勇士と言えば聞こえが良いですが、圧倒的なパワーで人から恐れられていたのではないでしょうか?カナンの地を偵察に行ったヨシュアたちのアナク人の第一印象は驚きと恐れでした(民13;32)。「神の子」がアダムを指さない以上、神が造られたもう1つの子たち「天使」と考えるのが一般的です。ネフィリムそのものが「巨人」という意味のため巨人だった可能性があり、人がその姿を見たときはカレブと同じ反応だったはずです(民13:33)。